本当の自分が分からないと悩みを持っている方のお話を聞いていると、本当の自分ではないもう一人の自分を無意識に演じている方が多いように感じます。
幼い子供は両親や周りの助けなくしては、生きていくことが出来ません。
特に両親に嫌われることは、死を意味すると言っても大げさでないほどに幼い子供には感じられるのです。
どんなに素晴らしい親に育てられても100%愛されているという実感を持つことはないので、程度の差はあっても親に見捨てられるという恐れを経験し良い子を演じて好かれようとします。
また、幼い子供にとって家庭内のトラブル(夫婦喧嘩、お金の問題、浮気……)も自分に何か悪いところがあるから起きているんだと間違った認識をして、自分を悪い人間だと思い込み、その反動から良い人になろうとします。
しかし、良い人を演じていると本当の自分を見失って自分が分からなくなるだけでなく、良い人だけどつまらなくて退屈な人になってしまいますし、自分自身も人生をつまらなく退屈に感じます。
ここから抜け出すには自分に正直に生きると決めることが大事です
どうするかは分からないかもしれませんが、今出来る範囲で良いので決断してください。決断しても「正直に生きる」と言われてもどうして良いのかと思われるかもしれませんが、まずは小さなNOを言う練習をしましょう。
今までだったらカフェで私も一緒と言っていたのを勇気を持って違う物を頼んでみるとか、友人の誘いを5回に1回は断ってみるとか、実害がない範囲でNOを言ってみましょう。
少しずつNOと言えるレベルを上げていくことによって、本当に自分がしたかったこと、なりたい自分が見えてきます。