変わることが大事な時も
「10年以上も同じ医師に診てもらっているけれど一向に病状が良くならない」という話をカウンセリング中によく耳にします。
上手く行かないことをどうして続けているのかと疑問に感じて、「10年も症状が改善しないのにどうして病院を変えないの?」と質問を投げかけると「医師に嫌われるのが嫌だから」とか「他の医師に診てもらっても良いの?」というような信じられない答えが返って来ることがあります。
普通に考えれば、いくら治りにくい病気でも医師に診てもらっていて症状に改善が診られないなら、他の医師に診てもらって意見を聴くのが当たり前だと思うかもしれませんが、10年以上同じ医師に診てもらっている方が現実にいるのです。
今回の話を自分には関係ないと思っているかもしれませんが、人は変化する欲求よりも安定した状態でいたい(変化しない)という欲求の方が強いので、知らず知らずのうちに10年以上同じ事を続けているのです。
いつも同じような望まない結果しか得られない、慢性的な問題があるという人は、気づかないうちに「上手く行かない行動パターン」にはまっている可能性があります。
同じ望まない結果が続くなら、良い結果を得るためには、何か変える必要があるのです。
変化を起こすには、少しの勇気と行動力が必要です。
例えば、セミナーに長年通ってもパートナーが出来ないなら、お見合いパーティーや結婚相談所に行くことで良い結果を早く手に入れることが出来るかもしれません。
また、苦節何十年で売れた芸能人や老舗で伝統を守り続けている店は同じ事を続けていると思われるかもしれませんが、芸人は芸を磨き続け変化し続け、老舗は変化する時代の中で老舗として在り続けるために,変化し続けているのです。
景気が良くなったら、良い人が現れたら、もっと成長したら……等と自分を納得させるよりも、現実を受け入れ何か違いを創ることに意識を向けましょう。
世界の変化は年々加速していますので、同じ状態でいると世界が変化し進歩した分だけ後退してしまいます。
少しの勇気と行動力が人生を彩り豊かなものに変えてくれます。
自分は大丈夫だと思っても、案外気づかないものです。
転ばぬ先の杖ではないですが、問題が起きる前に一度自分の変化していない部分に意識を向けてみましょう。