生後2ヶ月のゴールデンレトリバーを飼ったとき、初めは寝てばかりいてなんて大人しくて良い子だと思っていましたが、大きくなるにつれ2つの問題が起きました。
1つめの問題は散歩の時の引っ張り癖です。
半年もしないうちに体重が20キログラムを超えるので、子供が引きずられたり、降雪時の散歩を考えると早急に躾をする必要がありました。
そこで犬のしつけに関する本を読んだりインターネットの情報を集め実行してみましたが、一向に引っ張り癖が治る気配はありませんでした。
思い悩んでいる時に5匹の犬を同時に散歩をされている方に出会いました。
5匹の違う犬種の犬を同時に散歩できるなんて、うちの犬の行動からは考えられないので、躾のコツをお聞きしましたところ、散歩の時に棒を持っていて引っ張った時に犬の目の前の地面を叩くことでしつけているとのことでした。
そこで次の日の散歩の時、引っ張ったと同時に犬の目の前の地面を思いっきり足で踏み付けました。
踏み付けることで大きな音と出鼻をくじかれたことで、ビックリして少しおびえた様子でしたが、何度も繰り返していると大人しく飼い主の横について散歩するようになりました。
後日ドックトレーナーの方に話すと、普通はそのやり方では犬が何で怒られたかが分からずしつけにならないとお話になりました。
2つめの問題はおしっこの問題です。
ゴールデンレトリバーを外で飼うつもりだったのですが、ゴールデンは北海道の寒さに耐えられないとペットショップで言われ、家の中で飼うことになり、真っ先にトイレトレーニングをしました。
飼い始めの頃はトイレで用を足したら褒めるようにしたところすぐに覚えてくれ、さすがにゴールデンは頭が良いと思っていましたが、しばらくすると失敗をするようになったので、上手に出来たらおやつを上げて覚えさせるようにしました。
これも初めの頃は上手く行きましたが、しばらくすると失敗をするようになりどうして良いものかと悩んでいました。
また、ケージの中でするだけならまだしも、ケージから出したとたんに床の上でおしっこをするようになり、大きくなるにつれ尿の量も増え窓を閉め切る季節になるのでどうしようかと困り果てました。
そんなとき、ひらめいたのがケージの外でおしっこをするのなら、ケージから出したら素早く家の外に出し、上手く出来たらおやつをやるという方法です。
この作戦が見事的中して、それ以降ケージの中や家の中でおしっこをする事はほとんどなくなりました。
2つの出来事で学んだことは、マニュアルや情報だけを鵜呑みにしない、ありとあらゆる方法を試してみること、相手が出来るように考えることでした。
2つの問題で共通していることは自分が変わることによって、物事が変化したということです。
普段セミナーやカウンセリングの現場で人に言っていることが、自分で出来ていなかったと反省させられる出来事でした。