映画「インビクタス」をご存じですか?
南アフリカの黒人指導者で、２７年間政治犯として投獄され後に大統領になったネルソン・マンデラ氏の大統領就任から１９９５年のラグビーのワールドカップまでを描いた映画です。
マンデラ氏はどんな人なんだろうという興味で見に行ったので、あまり期待していなかったのですが、作品のすぱらしさに引き込まれてしまいました。
原作はマンデラ氏やラグビー選手等の関係者にインタビューを行い、起こったことが忠実に書かれています。
宗教、肌の色、出身民族、なにからなにまで違う人々が集まっていた国、世界で最後までアパルトヘイト（人種隔離政策）が行われ、黒人の白人に対する憎悪が渦巻き、内戦が何時起きてもおかしくない状況を大統領就任から約１年で国民の心を一つにした奇跡のストーリーです。
映画の題名「インビクタス」は"征服されない"という意味で、彼が27年間の収容所生活の支えにした詩の題名です。「我が運命を決めるのは我なり」「我が魂を征するのは我なり」彼のすばらしさは、終身刑で服役するという絶望的な状況のなかでも自分の人生を創造するのは自分自身であることを信じ続け、本を読むことで他の国の失敗を学び、看守と接することで白人文化を理解し、あらゆる準備をしていたことです。彼が大統領就任から14ヶ月ほどで人々の意識を一つにしたことは奇跡かもしれませんが、彼はそのための準備に27年もの歳月を費やしたのです。
彼は、独立しても国民が豊でしあわせな生活が出来ないアフリカの国々の過ちから学び、許しによって自ら個人的な恨みを乗り越え理想とする国家を創り上げたのです。
許すと自分が損をするような感じがして、相手のために許すという感じがするのですが、許すことが自分のためなのだということがこの映画を見て腑に落ちました。逆の見方をすれば、許さないときは常に犠牲者になります。犠牲者になることは、自分には運命を決めることも、魂を征することも出来ないと言っているのと同じです。
我が運命を決めるのは自分であり、我が魂を征するのは自分です。
どんな状況にあっても運命を決めるのはあなたです。
この映画には、成功するため、人生を創造するための秘訣が、数多く詰まっていますので、是非ご覧になってください。
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