過去の傷に触れない
こころが傷ついた部分に触れられることは、誰にとっても辛い
ことです。クオーレでは、なりたい姿や、実現したいことに意
識を向けることによって、辛い過去や感情に触れるのを最小限
にすることを大切にしています。
そのために、相談者が良いイメージを自然に描けるような援助
や、古い感情を開放したり、自己価値を高める療法を、相談者
一人一人に合わせて提供しています。
表層意識と深層意識
表層意識（顕在意識）は自分で認識できる意識の一部分であり
、何を考え、何を望んでいるかを把握できている部分で、大ま
かな見方をすれば、普段私たちが意識だと思っている部分です。
深層意識には、潜在意識、無意識、超意識の領域があり学説に
よって違いがありますが、意識全体の９５％前後が深層意識だ
と考えられていて、人生に大きな影響を及ぼしています。一
般的にはあまり理解されていませんが、人生が自分の思うよう
にならない原因のひとつが、表層意識の願いと深層意識の願い
が違うことにあります。
幼少期に両親の仲が悪く、ケンカを繰り返す家庭に育った子供
の中には、自分が悪いから両親がケンカをしているのだと、誤
った理解をすることがあります。
自分が無実であるにも関わらず、「自分は悪い人間だ」という
誤った罪悪感を持ち、この罪悪感を心の奥深くの深層意識に抑
圧することがあります。
深層意識の罪悪感は幸せや幸運をつかもうとするときに「罪深
い私が幸せになってはいけない」と表層意識の幸せをつかもう
とする願いの障害になります。
このように、幼少期の体験が深層意識に影響を与え、思っても
いない願いを心の深くに持つことになり、意識の大部分を占め
る深層意識が人生に大きな影響を与えるのです。
深層意識の願いに気づく
自分自身で深層意識で何を願っているのかに気づくには、結果
を見れば分かります。もしあなたが望んで努力していることが
現実化しないなら表層と深層意識に違いがあり、結果が出ない
ような原因が深層意識にある可能性があります。
また、表層意識で○○したいと考えても気持ちが付いてこない
としたら、深層意識では違うことを願っているのかもしれませ
ん。
カウンセリングでは、幼少期の辛い出来事には出来る限り触れ
ないよう、深層意識の願いを大まかに把握出来るように相談者
を援助します。
深層意識の願いを表層意識に近づける
ワールドカップ・アルペンスキーの中継を見ていると、選手が
スタート前に目を閉じて体を動かしながら理想的な滑りをイメ
ージしているのを御覧になったことがあると思います。
深層意識に変化を起こすには、「イメージする」「体を使う」
「繰り返し行う」の３つ要素が重要で、スキーのトップ選手は
これを実践することで理想に近い滑りをしようとしています。
実際のカウンセリングでは、相談者が容易にイメージが出来る
ようにカウンセラーが誘導することで、深層意識に変化をもた
らし表層意識と深層意識の願いが近づくように援助します。
感情を癒す
幼少期の辛い体験は誤った認識を持つだけでなく、不快な感情
を心の深い部分に抑圧します。
例えば、「いたずらばかりするなら出て行け」等の、大人が考
えれば本気ではないと分かることでも、幼い子供にとっては生
命の危機と感じられ、大きな恐怖を感じ、感じきれない分を心
の深い部分に抑圧して溜め込みます。
心の深い部分に不快な感情が抑圧されていると、不快な感情を
感じる出来事を無意識のうちに引き寄せたり、些細な出来事で
も不快な感情を感じやすくなり、結果として嫌な出来事ばかり
起こると感じる事になります。
この問題を解決するには、抑圧された不快な感情を開放する必
要がありますが、幼少期の出来事と感情を別々に扱う事で、楽
に感情を開放することが出来ます。
自分を好きになる
自分に対する評価が低いと才能や能力を十分に発揮できなかっ
たり、夫婦関係、人間関係において自分を低い位置にしてしま
います。
悪いことに本人は、それが普通の関係だと感じているので、対
等な関係を築くことが困難で、一方的に我慢したり、犠牲的な
立場が続くことになります。
また、自分に対する評価が低いと自信は無いのにプライドだけ
高かったり、見栄を張ったりして健全な人間関係を築くことが
難しくなります。
自信の低さは才能や能力を発揮することの障害になります。
カウンセリングによって自分自身を客観視して、自分自身に対
して正当な評価をすることで、過小評価や間違った認識を改め
る事によって、自信や自己評価を高めることが出来ます。
自分の可能性や才能に気づき、実感することで自然に自分を表
現出来るようになり、自分自身を認め好きになることが出来ま
す。
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