恋愛心理

ホテルに行くだけの関係

 
お付き合いをする相手を変えても「相手から会いたいと言われないと会えない」、会えても居酒屋で食事をして「ホテルに行くだけ」の関係が続いてしまう。
 
しかも、セフレじゃないのと思うのだけど、そんな男性にも執着してしまう。
 
情けないと思うけれど、こんな関係を繰り返してしまう女性は少なくありません。
 
そして、このような女性に共通しているのが「私は愛されない」という、強い思い込みです。
 
「愛されない」強い思い込みがあるものの、同時に「愛されたい」気持ちも強いのです。
 
その結果、こんな自分と一緒にご飯を食べて、セックスまでしてくれる男性に対する執着心が強くなるのです。
 
しかし、このような男性にいくら尽くしても、十分に愛されたと感じることは少ないので、いずれは破局を迎えることになりますが、こんな男性にも愛されなかった経験が、さらに「私は誰からも愛されない」という信念(思い込み)を強化してしまいます。
 
この信念の始まりはどこにあるのでしょう?
 
この思い込みを作ったのは「過去の体験」です。
 
・両親が不仲で喧嘩が絶えなかった
・両親から愛されたと感じることが少なかった
・育児放棄に近い状態だった
・容姿や成績をけなされ続けた
・兄弟間で大きな差別が有った
・褒められることが少なかった
・完璧を求められた(テストで90点をとっても、もっと頑張れと言われる等)
 
このような環境で経験したことが原因になり、自己評価が低く、自己卑下することが癖になり、「自分なんかを愛してくれる人はいない」「人に誇れる長所なんかない」と本気で思い込むことになります。
 
では、どうして「愛されたと思う経験が少ない人」は、自分を大事にしてくれない人を選んでしまうのでしょう?
 
「人は見たいものを見る」性質があります。
 
潜在意識に「自分は愛されない」と言う思い込みがあると、意識をしていなくても心にフィルターがかかり、評価の低い自分に釣り合う男性が目に写り、気になります。
 
その反対に愛情深く人を大切に出来る男性が物理的には目に入っていても、気になる存在として認識されないのです。
 
結果として、付き合う人は自分を十分に大切にしてくれない、愛情を感じさせてくれない、「会う目的がセックスだけ」と思えるような男性やギャンブルや酒に溺れたり、女性関係がルーズだったり、生活力がない、問題を抱えている男性を選んでしまい、相手を失う恐れから満足できなくても自分さえ我慢すれば関係は続くと考え、都合の良い女性になってしまうのです。
 
では、両親や周りの人からの愛情を十分に感じられずに育った人は、ステキな男性に愛情深く愛されたり、幸せな恋愛や結婚生活を送ることが出来ないのでしょうか?
 
思い込みが生まれたあとの経験が元になっているのですから、思い込みを書き換えることで人生の流れを大きく変えることが可能です。
 
ここでは、相談者に大きな効果が有った方法を3つ紹介させていただきます。
 
1、恋愛がうまくいかないと諦めの気持ちが大きくなって、自分に対する投資をやめてしまう人がいますが、容姿を気にしなかったり、自分磨きの努力をしなかったりすることで、ただでさえ低い自己評価が更に低くなり、状況がさらに悪くなります。
 
  ここを抜け出すための方法
 
   ・洋服やアクセサリーを購入する
    (あなたがステキだと思える友人に選んでもらうと更に良い)
   ・美容院をセンスの良い店に変える
   ・友人(異性・同性)に自分の良いところを聞く
   ・部屋の掃除や自分をほからしく思える行動をするように意識する
 
   *ポイントは自分自身が自分を大切に扱うように心がける
 
2、もし自分に自信があり、自己評価が高い女性だったらどう行動するかを考えてみる。
 
   (例)いきなりラブホに誘われても行かない
      都合良く扱われていると感じたら交際を断る
      セックスしたいときだけ連絡をしてくる
   
3、間違った思い込みを書き換える
 
   ・「私には愛されるだけの値打ちがある」
   ・「私はステキな男性に愛される」
   ・「私は価値がある女性である」
   ・「私には女性としての魅力がある」
 
  上記のフレーズを1日に何度も声を出して言ってみる(人に聞かれるのが気になる場合は心のなかで唱える)
 
*新しい思い込みを唱えることは違和感や心地悪さをともなうことがあります。抵抗感から忘れてしまったり、止めたくなることもあるでしょう。大事なことは何十年もかかって強化されてきた思い込みを変えるには時間が必要で、根気よく続けることで少しずつ思い込みが弱くなり、新しい思い込みが潜在意識に書き込まれていきます。