子育て(英才教育) : 電話カウンセリングのクオーレ カウンセリングルーム

HOME > 使える心理学 >子育て(英才教育)


英才教育

英才教育についてメールで質問を受けたことがあり
ました。メールの中で過去の紹介番組がYouTube
紹介されているというので、さっそくビデオを見
みました。紹介されていたのは、ある幼稚園で跳
箱や三点倒立、ひらがな、カタカナ、音感などの
力を高める教育をしていました。
園児たちは、普通の幼稚園児に比べて高い能力を発
揮していました。ビデオの中で番組のゲストも凄い
と感心していました。
ほとんどの人がビデオを見ると凄いと思うし、将来
凄い人になるのではと想像すると思います。

でも、ここには罠が潜んでいるのです。

テレビの情報番組で○○ダイエットの紹介といって、
1週間で1キロやせたと紹介されると○○がスーパ
から消えることがありますが、数ヶ月すると品
嘘のように解消しています。

では、なぜ品薄が解消するのでしょう?

1週間で1キロ痩せると聞くと一ヶ月で4キロ痩せ
ると想像するのですが、1キロ以上には体重が減ら
なかったり、2週目以降はどんどん減少が鈍化した
りするのです。

幼稚園での英才教育もダイエットに似ていて、始め
は英才教育を受けない子供との間に大きな差が生ま
れるかもしれませんが、年を取るごとに差が縮まり
、もって生まれた才能によって逆転されることもあ
るのです。しかも英才教育で少しくらい運動能力が
高くなったとしても、スポーツを職業としたり、オ
リンピック選手になれるわけではありません。

親ばかという言葉があるように、子供のことを客観
的に見られなかったり自分自身が叶えられなかった
親が子供に夢を託すことは良くありますが、夢を託
された子供は幸せでしょうか?
単にお金や社会的なステータスを得るだけで満足し
た人生になるでしょうか?

好きなこと、生き甲斐を感じる事を職業として生き
ることが大切なのではないでしょうか。

親に出来ることは始めから将来像を絞らずに様々な
経験が出来るように援助し、才能が伸びるじゃまを
しないことが大切で、その子供にふさわしい人生を
歩めるようにすることが大切だと思います。

ただし、ピアノやバイオリンなど幼い頃からの練習
が必要な特殊なものもありますので、全ての英才教
育を否定するつもりはありませんが、スポーツなど
は、一つの種目に特化するよりも、いろんな種目で
運動能力を高めた方が良いのではないでしょうか。